防除処理は(社)日本シロアリ対策協会の標準仕様書に準拠し、さらに、大正2年の創業以来蓄積してきたシロアリ防除技術を駆使して施工にあたります。
既設建物の防除処理は現状の建物にできるだけ損傷を与えず、また、既存の建物(お住まい)に対して大掛かりな改修工事をせずに、お住まいの方が普段通りの日常生活をしながら、防除することを目標値とします。
通常は施工時の仮住まいへの引っ越しや避難は必要ありません。施工後のお食事、ご入浴も原則として可能です。
作業は通常2名1組で床下作業と、室内外作業に分かれ実施します。
以下に、床下の作業の流れと、床下から処理できない箇所の処理(床上作業)の流れについてお知らせします。
床下の作業
A:床下へ入ります
床下収納庫があればそこから、なければ和室の畳を
1枚めくって床板を切り、床下への侵入口を造ります。


B:床下状況の確認
床下のすべてに入れるかどうかを確認します。もしコンクリートの仕切りがあって入れないときは、強度に影響の少ない箇所をハツって侵入口を造ります。点検口を作成して侵入する方法もあります。




C:被害箇所と水廻りの処理
シロアリに食べられた所やシロアリのつきやすい水廻り(風呂場・トイレ・台所など)の木に小さな穴(直径6mm)をあけて薬剤を圧力ポンプで注入します。


D:全面散布
被害箇所や水廻り箇所の処理が終わったら、床下全面に薬剤を散布します。
このとき、木切れなどのゴミがあればすべて取り出してしまいます。


床上の作業
A:床下から処理できない箇所の処理
玄関両サイドの柱や勝手口の柱、風呂場やトイレの敷居と柱、それに風呂壁のタイル目地内部などは床下からは処理できませんので、床上からの薬剤注入となります。




B:補修作業
風呂壁のタイル目地にあけた穴には防水セメントを、木部にあけた穴には木栓を打ち込んで、作業のあとが目立たないように修理します。


C:清掃
床上の作業が終わりましたら、木クズやホコリを取り除き掃除をしてすべてが終了します。


以上が基本的な作業です。
今村化学工業白蟻研究所のスタッフは、お家の個性に合わせた施工ができます。