今村の歴史は、日本の防除史そのもの。
シロアリ研究の優れた技術と実績が、
先駆者としての証です。
今村化学工業白蟻研究所は、シロアリ研究のプロフェッショナルとして多くの実績を挙げてきました。
そこには研究所ならではの取り組みが息づいています。
シロアリを飼育して基礎的な生態の研究に専念してきたこと、様々な天然・合成化学物質のスクリーニングによる安全な防蟻剤の模索や新しい防除技術の開発を続けてきたことなど。
こうして得られた多くの情報は、100年に迫る歳月をかけて蓄積された、シロアリの加害習性や防除方法についての豊かな知識と現場で培われた確かなモノの見方とともに、より優れた防除方法を生み出すための貴重な土台となるものです。
私たちの取り組みは、21世紀の今も日本のシロアリ防除史の1ページを刻み続けます。

シロアリの専門である以上、その生態を知り、徹底的に観察し続けることが、私たちの使命です。
私たちが取り組むシロアリ研究。実は、その多くが失敗の連続です。
「土の中のアリでも難しいのに、木の中のシロアリをどうやって調べるのか」と、アリの研究者は言います。
それでも研究を続けるのには理由があります。
そもそもシロアリの基礎的な生態調査といった地味な研究は余り好まれる分野ではありません。
卵の期間がどれくらいあるのか、巣がどのように成長していくのかなど、手間がかかるばかりで決して華々しい成果は得られないからです。
しかし、私たちには長くシロアリ研究に携わる者としての責務があります。
5年、10年という時間をかけてでも地道にデータを取り続け、未だに謎が多いシロアリの生態を明らかにすることが私たちの使命であると考えています。

様々な業界で開発されるシロアリ対策技術。
技術に適した受託試験を行い、新薬・新技術の開発及び、住まいの害中対策に協力しています。
例えば、企業が新しく開発した薬剤のシロアリに対する効力を知るために、効力試験の依頼があります。
その薬剤で処理した試験体をシロアリの巣の上に載せて被食試験を行い、結果を報告書にまとめ提出します。
「今村さんに調べてもらったから安心」というありがたい評価と後を絶たない試験依頼。
私たちは、大変光栄に思っています。また、家屋害虫の相談にも応じています。
住まいには、かゆい虫や衣類・食品につく害虫のほか、正体不明の様々な虫が現れます。
特に新築家屋に出現する害虫は、工務店や建築メーカーにとって深刻な問題になりかねません。
ホームページの「住まいの害虫調べ」コーナーでは、依頼された虫を精確に分類。
正式な名前、加害性の有無や発生原因、的確なアドバイスなどを報告書にまとめて提出。
問題解決にお役立て頂いています。
川村 勉 研究員 プロフィール
今村化学工業白蟻研究所で、シロアリと家屋害虫の駆除・調査ならびに生態研究・駆除法開発に従事している川村勉研究員のプロフィールです。
昭和24年 | 4月25日生 高知県出身 |
昭和44年 | 岐阜大学 農学部 入学 |
昭和49年 |
同 卒業 岐阜大学大学院 農学部 農学研究科 入学 (専攻:昆虫学) |
昭和51年 | 同 修了 |
昭和51年~ |
(株)今村化学工業白蟻研究所入社 以来、淡路島慶野次いで岐阜研究所で、シロアリと家屋害虫の駆除・調査ならびに生態研究・駆除法開発に従事。 |